育休は絵本と
育休中、子どもといる時間何しようってなる時けっこうあるんですけど、
ちょこちょこ絵本を読むようにしています。
絵本って失敗したくないし、いろんな本を読みたいしということで
近所の図書館に通っています
図書館いいよ! って話はこちらから↓
無料だからといって適当に本を探してくるんですが、
この本、ビビりました
聞いているのかどうかわからない赤ちゃんに向けて
何気なくこの本を読んでいたから、涙は流しませんでしたが……
もし、一人で静かなところでこれを読んでいたら
確実に泣いていただろうなって内容でした
※以下ネタバレを含みます
といいつつ、絵本なんてほぼネタバレしているやつというか
これいいなってものしか買わないですよね
とか言っちゃって……
あっ! みーつけたっ!!
主人公の「ぼく」が家に帰る途中
毎日まいにち、石を拾ってくるんですね。
「このいし、ライオンみたいや」
とか言って
「そうや、ええこと かんがえた!」
と何を考えたのかというと
その石をポケットに入れて持ち帰っては色をぬり
動物のぬいぐるみならぬ
動物の石をいっぱいつくるんです
こどもらしくてかわいい!
でも、わざわざこんなことする子すくないよね~
なんて考えながら読み進めます。
いくつもいくつも石を拾ってくるから
ついにポケットは破れてしまいます。
そして、怒るのがお父さん
「これ、どないすんねん。あしたも きるんやろ」
と言ってお父さんは時間をかけて縫って直します。
あしたもって、まいにちまいにち着ているんでしょ!
まあでも、お母さんじゃなくてお父さんが怒るってそういう家なんだな。
お父さん頑張っているおうちなんだろうなくらいで思っていました。
ページをめくると石でつくられた動物の動物園
かわいいなと思ってページをめくると……
入院している妹の絵が。
にこやかな表情ですが帽子をかぶって、病状は良くない様子。
「ほら、どうぶつえんにいきたい」っていうてたから
おにいちゃんが、つくってきたで
ニコッとわらう妹
ボロボロ泣く、となりにいるおかあちゃん
そういう家だったのね。
だから、あんなに石を集めてきたのか。
元気になったら動物園に行く約束をして
みんなで指切りをしている絵をめくると
最後のページをむかえます。
言葉はたった一言
いちねんが たった
本当の動物園に笑顔で行っている家族の絵で締めくくられます。
言葉が少ないからこそ、はっきりとは言わず、絵がいろんなことを伝えてくれる。
この一年どんなことがあったんだろう
完全に治ったのかな
動物園でどんな気持ちになったか
ブログや文章では表現できない、
絵本の素晴らしさをこの本で初めて教えてもらったように思います。
心優しいお兄ちゃんのおもいやり
家を守るお父さんのやさしさ
妹の看病をするお母さんの愛情
病気と闘う妹の幸せ
ページをめくるたびにドラマチックな展開を絵本で感じられて
最後、温かい気持ちになれる。
素晴しい本に出合えたと
ハッピーな気持ちになりました
この本いいよ! と言って妻に渡して
妻が子どもに読み聞かせするのを聞くと
もう結末も知っているのに
ちょっと涙ぐんでしまうという
この絵本のもつ力は、とてつもないなと思いました。
もちろん、ぴーちゃんは文どころか絵すら
ちゃんと見られていませんが
そんな読みきかせがあってもいいですよね・
こんな出合いがあるのも育児の魅力です。
感謝感謝!
想い続けるからこそ、石を動物にしようというアイディアに
いたったのかなと思うと、やさしさってこんなところから生まれるのでしょうか。
作者のくすのきしげのりさんは
元小学校教諭で創作活動をされているそう。
ちょっと他の本も読んでみたいと思います。
ぜひ、みなさんもよかったら読んでみてください。
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